ブドウの品種ーRiesling

今回は、アロマティック品種の一つ、リースリングをご紹介します。

中国語では、「雷司令」(ピンイン:lei2 si1 ling4;発音はレイ・スー・リン)。

リースリングといえばドイツ、ドイツといえば甘口、を連想される方はいらっしゃいませんか?

実は、辛口のリースリングも多く存在します。比較的温暖な地域で生産されるリースリングは辛口ワインにもなるのです。例えば、フランスのアルザス地方は、西に横たわるVosges(ヴォージュ)山脈が雨雲を遮ってくれるおかげで、乾燥しており、また日差しの恩恵を受けられるため、凝縮した果実味を持つ辛口ワインが産出されるのです。

酸が高いことで、天然防腐剤となり、リースリングはとても熟成に向くぶどう品種です。長いものは30年(50年のものも)保存できると言われています。熟成すると、ペトロール香(良質な石油のような香り)が特徴で、ブラインドテイスティングをする際に、リースリングを判断する重要な要素だそうです。

ところで、ドイツの辛口白ワインの最高ランクはAusleseアウスレーゼとなりますよ。

その上の3ランク(注1)は全て甘口ですよ(^^)

*注1: ベーレンアウスレーゼBeerenauslese、トロッケンベーレンアウスレーゼTrockenbeerenauslese (TBA)とアイスヴァインEiswein

【Taoのオススメ!】

【Vignoble des 2 lunes】産地:アルザス、品種:リースリング、やや辛口

凝縮したパインや白桃のような果実味と、はちみつや石油のようなスモーキーな香りをエンジョイできる一本です。生産者のURL:http://www.vignobledes2lunes.fr/en/

Tao's Ownd

カリフォルニアでの偶然の出会いからワインの勉強を開始。日本語と中国語、時に英語でワインに関わる日々を記し、ワインの日中通訳に向け邁進中。

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