酒精強化ワイン_その2

まずは、前回の答えを発表させていただきます。

ポートは「左2」です。当たりましたか?そう、色から当てられるのです。

一般的に、ポートは赤なのです。(約95%赤、5%白と言われている。)

ちなみに、左1は下のシェリーです。


同じ酒精強化ですが、シェリーとポートの製造プロセスには違いがあります。本日はそれについて、少しお話ししたいと思います。

その違いは、アルコールの添加のタイミングにあります。添加を発酵中に行うのは、ポート、発酵後に行うのは、シェリーです。

発酵の途中、ぶどうの中の糖分はまだ完全に酵母に分解されず、度数の高いアルコールを添加すると、酵母が死んでしまい、発酵が停止し、糖分は液体に残ります。したがって、甘口のポートワインができるのです。発酵完了後、糖分は完全に酵母によって分解された後にアルコールを添加することで、辛口のシェリー酒が生産されるのです。(甘口のシェリーもありますが、一般的に辛口になります。)

甘口:甜型(ピンイン:tian2 xing2、発音:ティェン・シン)

辛口:干型(ピンイン:gan1 xing2、発音:ガン・シン)

*中国のワインラベルによく見られるのは「干红」(ガン・ホン)という文字ですが、辛口赤の意味です。


Tao's Ownd

カリフォルニアでの偶然の出会いからワインの勉強を開始。日本語と中国語、時に英語でワインに関わる日々を記し、ワインの日中通訳に向け邁進中。

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